グレイッシュ

最近、使用する花材や花器の色合いにグレイッシュなものを使うことが増えています。
ナチュラルアンティークなインテリアにとても良く合います。
モデルルームの装花の依頼にも、『グレイッシュなインテリア』は最近特に増えているように思います。

今日お届けさせていただいた花束もそんな色合いでおつくりいたしました。
オーダーはお友達のMちゃんから、Mちゃんの会社の退職された方への贈り物で、彼女はとってもオシャレで好みもはっきりしています。
やさしい感じで、でもピンクは嫌とのこと。
彼女のお家はアンティークな家具がいろいろあり、海外のお家のようなとってもとっても素敵なインテリア。
そんな彼女のインテリアをヒントにそして、彼女の女性らしいかわいらしさもプラスしてお花を組み合わせてみました。



デザートという少し褪せたような色合い、でも何色とも言えない微妙な色合いが素敵なバラを使用し、数種類の質感と色合いの違うグリーンを組み合わせ、ニュアンスを出しました。

Mちゃんもとっても気にいってくれたとのこと。

私がお花のオーダーを受ける時、例えばそのお客様のことをまだあり知らなかったり、初めてのご依頼だったりすると、いろんなところにあるヒントをとにかくできるだけ拾い取るようにしています。

例えばこの台の上に置くアレンジを作ってほしいと写真を見せていただけば、写真の端っこのほうに写っているインテリア小物や、玄関ならば靴など。またその時に身に付けているもの、しゃべり方などから、その方が言う『かわいい』とはどんな感じかとか。
お花のオーダーはたいていの場合『モダンに』とか『かわいく』とか『爽やかに』など抽象的な言葉でオーダーされることがほとんどです。
人それぞれその言葉のイメージが違うので、それをできるだけ短い時間で探り取り、好みを汲み取るようにしています。
これがなかなか難しいですが、出来上がったお花を見た時に、お客様がその瞬間、目を輝かせて「わ~、素敵！！」って言ってもらえると心の中でガッツポーズです。
お花やさんで働いてた時も、お客様がオーダーのお花を取りに来られた時が緊張の瞬間でしたが、わくわくする瞬間でもありました。
この仕事について２０年弱経ってもそれは今も変わらないですね～。

今日も作った花束の写真をMちゃんに送った後、すぐに電話をくれて、「かわいい！すごく気に入ったよ~」って言ってもらえてとってもHappyでした。